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switle「スイトル」で純毛100%毛布を洗う 2

投稿日:2017-06-01 更新日:

 「switle「スイトル」で純毛100%毛布を洗う 1」で準備した洗浄液を使って、早速純毛の毛布を試し洗いする。

スイトルの準備

 スイトルの清水タンクに洗浄液を投入する。

洗浄液をセットしたスイトル

【警告】 「スイトル」の清水タンクには「水」以外は使わないようにとスイトルの取扱説明書に明記されています。これはノズル部の水の噴射を制御するため、清水タンクからノズル部に至る接続部を絞っているという構造上の特性から、穴づまりを防ぐための措置で、水以外のものを使うということは自己責任となります。

 洗浄剤自体には分子構造が大きくなるようなものは入っていないが、樹脂剤が大きくなりやすく、詰まるリスクを持っている。このノズル詰まりのリスクを回避する一つの方法がクエン酸添加で、もう一つは洗浄後に清水タンクに温水を入れてノズル部を洗浄する自律洗浄である。

 ノズル詰まりのリスクはハイブリッド洗浄にもあり、クリーニング機械にもこうした詰まりが度々発生している。それへの対処策から、この二段構えで十分対処ができると考えている。

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実際の洗浄

 論より証拠でまずは動画を御覧いただきたい。

 ぶっつけ本番で行っていることで不手際があるが、むしろ不手際自体も見てもらったほうがスイトルを使った洗いの信憑性が出ると思い公開した。

 実際やってみた感想だが、思った以上に汚れが取れている感じがする。また吹き出した液が毛布の下まで貫通していないなど、ちょっと予想外だった部分がいくつもあった。

 この動画ではキチッと全箇所にスイトルを通せてはいないが、毛布の8分の1の部分を洗浄するのに大体2分ぐらいで行えそうで、慣れればもう少し短縮できそうである。うまくやれば片面15分内で洗浄できるのではないかと思う。

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洗浄後の状態

 洗浄後、汚水タンクを見てみると、写真では判りにくいが汚れが浮遊しており、予想以上に洗浄されている。

スイトルの側面から見る

汚水タンクを上から見る

 吸い込み乾燥に不満があったものの、洗浄後3時間程度で毛布は乾燥した。夜に家の中に置いているだけでこの乾燥スピードということで乾燥強化剤の威力は予想以上に強力だった。これならば毛布に関しては吸い込み乾燥せず、洗浄吸い込みを一気に行って、外で干すというやり方のほうが合理的かもしれない。多分それでも乾燥に半日かからないのではないのか?

 また水洗であるにも関わらず、全くフェルト化せず、縮みもなく、目詰まりや硬化もなく、サラサラとした柔らかい風合いが出ているのは洗濯屋的には驚異的である。これはドライでは出せない風合いである。

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検証の結果

 このようにスイトルでの洗浄の検証を行ったが、結論を先にいうとハイブリッドに近い形で「洗浄できる」事がわかった。実質ウェットクリーニングができない純毛の毛布を洗えるということは、スイトルと洗浄液があればほとんどのものが「洗える」ということになるからだ。この点についてはクリーニング屋視点で別のエントリーで解説したい。

  もう一点は「乾燥スピード」。これならば家庭洗濯であろうとも輪ジミ等々の不安もないのではないかと思われる。ウェットクリーニングの一つの問題点として乾燥ムラと輪ジミがある。衣服の水分量が多いと、思ったように乾燥できず、早く乾燥できた部分とそうでない部分に差(これがムラに見えたり、輪ジミに見える)ができてしまう。

 そのため一定絞らなければならないが、それをやると型崩れや絞りジワが発生するリスクを負うこととなり、その分仕上げのハードルが上がってしまうのである。ところがスイトル+洗浄液であれば、絞らない上に乾燥自体がはやいので、そのリスクが大幅に低減される。これは大きなアドバンテージだ。

 詳細部分については更に検証が必要であったり、対策を講じなければならない部分もあるが、総じて言えば「予想通り」あるいは「予想外に」スイトルでドライ品(ドライ以外不可のもの)が、家庭で無理なく洗えることが証明された。

switle「スイトル」で純毛100%毛布を洗う 1

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Vivente
現役クリーニング事業者。妻と二匹のネコと暮らしながら、整理術やくらし術、生活家電や機器、、著名人のなどの研究を行っている。プロフィールはこちら

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