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2030年の一つの未来予想図より

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 今から二年前に書かれた「年収150万円が普通に?2030年の社会はこうなる?」という記事では、以下のようになるという見立てが書かれている。

  • 中古の戸建ては500万円でも買い手がつかない
  • ローン破綻、年金破綻、医療費破綻が続出
  • 首都圏以外の地方経済はますます地盤沈下
  • 人口減少に伴い内需は縮小
  • 賃金は下がる一方、未婚率は上がる一方

 この記事を書いたのは午堂登紀雄氏という方で、不動産投資や株式、FXで資金を運用する傍ら、執筆やセミナー活動を行われているようである。最後に「という状況が本当に来るかはわかりませんが」と但し書きこそしているものの、大まかな流れとしてはこの予想と変わらないのではないかと思う。

東京都心「だけ」が栄える

 この現象は日本に限ったことではなく、韓国のソウル特別市やフランスのパリ、イギリスのグレーター・ロンドンでも起こっているもので、今後AI化によって更にこの傾向は加速化するだろう。

 東京都心が輝くために他の地域地方は養分が吸われるように先細りを続けていくことになる。比較的残る地域はその地特有の強力な武器を持っている、あるいは東京都心と明確な役割分担ができている地しかない。

 例えば歴史的資産があり、独自の観光資源で食べていくことができる京都であったり、アジアの玄関口として交通空港海運が集約化されている福岡などである。

 ただ経済の要諦である「ヒト・モノ・カネ」の多数が流通するのは東京都心に限られる、ということなのだ。

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住宅ローン破綻

 史上最低金利を更新した2014年と比べると、住宅ローンの金利は3%も上昇した。当時の金利の安さに飛びつき変動金利型で家を買った世帯は返済苦にあえぎ、住宅ローン破綻者の続出が社会問題になっている。

 これはアメリカでかつて起こった「サブプライム問題」を念頭に置いたものだろうが、日本でも「変動金利型」で住宅ローンを組んだ人が多数おり、今後の日銀の政策如何によってどう飛ぶのかは予想もつかない。

 というのも禁断の「マイナス金利」まで断行してしまっているのに、当初想定されていたほどの成果はなく、金融緩和策の出口戦略が描けない状況は「信用不安」を引き起こしかねないリスクがあるためである。

 これらの要件は、日本の将来の大きな不安要因の一つとなりうるのである。

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医療制度問題

医療費の自己負担割合は現役世代が4割、高齢者でも2割に上昇し、家計への負担はさらに増す。介護保険も財政難に陥り、自治体の要介護認定は厳格化している。その結果、介護認定されずに適切な介護を受けられず・・・

 国民健康保険や社会保険などの公的保険の自己負担割合をここでは「4割」と見ているが、5割の方向となると見てよいと思われる。つまり70歳までが「5割」、それ以上が「3割」という世界だ。

 それでも公的保険は使えるからいい。問題は介護保険で判定が厳しくなるのはもちろんなのだが、少子高齢化による人手不足でお金を払っても介護が受けられないという重大な問題が発生するだろう。つまり相場よりも高いお金を払った人だけが介護を受けられるという世の中となるのである。

 どうしても年金問題の方に目が行きがちだが、足元の日本の医療制度そのものが従来の考えでは成り立たなくなってくるところにも目をやっておかなければならないと思う。

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おわりに

 この記事には賃金問題、結婚問題といった部分やAI化による社会構造の変化にも言及しているが、ここではその部分には触れない。ただ多くの企業では今後、「監督職」「中間管理職」「管理職」が必要とされず、役員待遇の管理者と従業員(派遣、パート、アルバイト)という雇用形態が一般化していくのではないかと思う。

 そうなってくると、失業問題は少なくなるものの収入減によって暮らしは苦しくなり、税や保険や年金の納める額が少なくなってしまうので、結果として国や自治体、保険や年金制度自体も先細りしてしまう事になってしまう。

 それを防ぐためには雇用関連の法整備を進めたりしなければならないのだろうが、現実問題そこまで手を突っ込んで行われるとは考えにくく、こうした問題が解決する見通しは極めて低いと考えて良いだろう。

 では、そうした状態の中でどう暮らしていけばよいのか、ということについて、改めて考えていきたいと思う。

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Vivente
現役クリーニング事業者。妻と二匹のネコと暮らしながら、整理術やくらし術、生活家電や機器、、著名人のなどの研究を行っている。プロフィールはこちら

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