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業者の儲けの為に「住宅ローン」を組んでいる

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 週刊現代で「「賃貸は家賃を捨てるだけ、持家は将来資産になる」はフェイクだった ~タワマンは“砂上の楼閣”なので…」という記事が上がっていたので読んでみたら、以前エントリーした記事「タワーマンションが買いたいという「マイホーム信仰」でマイホーム信仰に警鐘を鳴らしていた牧野知弘氏の記事だった。

 牧野氏は実際に不動産開発に携わった経歴がある人物で、加速する少子高齢化の中で起こっている「空き家」問題などで多くの執筆を行い、これからのマンション動向などについてのセミナーなどを開いている。

 その牧野氏は週刊現代の記事で、今後も空き家が増え続けることによって「建物」の資産価値はどんどん落ちていくだろう、との見通しを示している。しかしその記事を読んだ私の妻は全く別の事を言いだした。

業者に2000万円以上も払ってるのか!

 記事中、牧野氏が7000万円のマンション物件の資産についての説明の下りで「業者の粗利は三割」と指摘しており、そうすればこのマンションの一件の販売利益は2100万円ということになり、そのカネを業者が手にするという点に目がいったのである。

□敷地面積   5800坪
□建物面積   3万6500坪
□総戸数    1100戸
□平均住戸面積 23坪(約76平方メートル)
□平均分譲価格 約7000万円(坪当たり単価304万円)

 周辺の土地の取引価格から推定して、土地代は坪当たり350万円程度と見込まれる。敷地は5800坪だから、土地全体では約200億円だ。建設費は、当時の相場から坪当たり約110万円程度とすると、建物面積が3万6500坪なので約400億円。この土地建物原価に、一般的な諸費用(分譲利益を含む)分約30%を加算すると、総額は約780億円になる。

ー週刊現代 「賃貸は家賃を捨てるだけ、持家は将来資産になる」はフェイクだった 

 ということはこの7000万円のタワーマンションは、土地に1800万円、建物に3100万円、そして業者分が2100万円というがこの記事から見て取れる。つまり購入物件の三割は業者側に渡るということなのだ。

 「2000万円も払うんよ。2000万円! 2000万円入ってくるなら必死に売るわ」

 こうした大型開発はこぎ着けて完成し、分譲するまでには相当程度の歳月を要する。その期間に投下した資金はすべて「寝てしまう」。開発業者はその間、資金を何らかの形で充当しなければならないのだ。

 それだけではない、途方もない工程と途方もない様々な業者の手を借り、マンションを作る一方、モデルルームを作り、宣伝を打って、販売員を配置して戸数を捌かなければならない。業者にとってマンションは商品なのである。

 しかしそのことを説明しても、容易に妻は引き下がらない。それは商売の話であって、物件を買う側にとって「2000万円」は大きく、そんなことを考えていたら物件を買うのが「バカバカしい」と言い出した。それじゃ業者のために買っているようなものだと。

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業者に払うためにローンを組む

 しかし妻の舌鋒はそれだけに留まらない。全額ローンを組んだ場合にはどれくらいの年数、「業者分」を支払うことになるのかを計算しろと言い出した。

 仮に25年ローンを組んだ場合、大体総額9000万円程度の支払いとなる。一年辺り360万円の支払いとなり「業者分」を払いきるのに大体6年程度かかる。

 「業者のフトコロに入れる為に6年間も支払い続けなきゃいけないなんて、バカらしい」

 「小学校に入学したこどもが、卒業するまで払い続けなきゃいけないなんて、バカらしい」

 「ホントのホントにバカらしい」

 言ってるうちにだんだんヒートアップする妻だった。

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ローンの利払いは仕方がない。しかし・・・・・

 しかし妻はローンの利払いについては腹が立たないという。それは「お金がないから借りる」対価であって、潤沢ではない家計の中で大きな買い物をする場合、ローンもやむ得ない。それ自体は仕方がないことであり、自身が納得してのことなら、それは自分の責任だというのである。

 自身の力以上のモノを手に入れる手段の一つが「ローン」であり、組むのは本人である以上、全てを承知の上で判を押すのだから、ローンの利払いについては何も言えないじゃないかとの考えから腹が立たないらしい。

 しかし家の「業者分」については内容が知らされていない、承諾していない状態で買うのだから腹が立つ、という事だそうだ。この業者分は土地も建物も設備の費用も入っていないものだ。では何だ、という部分が気に食わなくて仕方がないようである。

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おわりに

 私とは全く違う視点からモノを考えると、こんなふうになるのかと妙に感心してしまった。妻の意見は私から見れば無茶なようにも見えるが、社会の不条理をある面看過しているようにも感じる。

 ただ、業者分の払いに6年かかるといった視点は持っていてもいいのではないかと思う。というのも「ローン」を組んで購入するということは、それだけ重い責任を持つということでもあるわけで、そのローンを組む価値があるのかどうかを改めて考える好機となるだろう。

 ただ、世の中には色んな考え方があるのだな、と改めて感じた。

 

 

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Vivente
現役クリーニング事業者。妻と二匹のネコと暮らしながら、整理術やくらし術、生活家電や機器、、著名人のなどの研究を行っている。プロフィールはこちら

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