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捨てたくなる衝動!ポイポイ病の恐怖

投稿日:2017-06-11 更新日:

 先日より「家からウタマロクリーナーが消えた日」とか「捨てるということは、増やすということ」で妻の衝動である「ポイポイ病」の一部始終について書いた。だがこの病「ポイポイ病」は「捨てることが整理術」という半ば誤った認識によって、社会の中で蔓延しているのではないかと思う。

 今回はこの「捨てる依存症」とも言える「ポイポイ病」の病巣について、思うところを書いてみたい。

「片付けは捨てること」とは誰も言っていない

 「捨てて片付きました」とか「整理するために捨てました」などという言葉がネット上で散見されるようになって10年位立つだろうか? 片付けブームと言おうか、整理ブームと言おうか、微妙にニュアンスを変えながらもそういったトレンドが続いているように思う。

 しかしそれは片付けや整理が主ではなく、あたかも「捨てること」が主であると錯覚させるような感じがするのだ。ところがそういった流れを作り出した側が、捨てるブーム的なものを主導したようには感じられない。

 なぜなら、あくまで捨てるものと残すものを分ける「仕分術」に主眼が置かれているからである。ところがいつの頃からか「仕分け」がふっ飛ばされて「捨てる」が残った。もしかしたら「事業仕分け」がイマイチだったように見えたのかもしれないが、いずれにしろ「捨てる」だけが残ったのである。

 この残った「捨てる」によって、捨てることは整理することと同義と解釈しかねないような風潮が醸成されたかもしれない。仕分けをすっ飛ばして捨てるだけにすれば、分別の煩わしさから解消され、捨てるだけで片付けた事になる。

 人は楽な方に流れがちだ。「捨てて片付け」はそうした解釈から生まれたものなのかもしれない。ここに「ポイポイ病」根源がある。

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片付けがいつの間にか傍流主体に

 最初は片付けようから始まったものが、なんでも捨てる「ポイポイ病」を発症するように、片付けは他にも似たような症状を引き起こす症例がある。

 例えば「ヤフオク病」。「メルカリ病」ともいうが、片付けるために要らないものをヤフオクに出品したら、落札までの駆け引きのゲーム性に惹かれ要るものまで出品し、必要だから改めて同種の新品を購入して散財するという本末転倒な行動に走るケースもある。

 これは私の周りで実際にあった話だが、整理が高じて夫の使ってるノートパソコンを売り飛ばしてしまい、夫婦で大喧嘩に発展してしまった。周辺部から見れば滑稽な話であっても本人さんは真剣に片付けたいと思ってやってしまっているので始末が悪い。

 このような事態を避けるためには、日頃より双方が円満な関係性を築くことに心を砕くべきだろう。

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「ポイポイ病」が亢進する危険性

 なんでも捨てる、捨てなければ気が済まないなどの症状が進むと、とんでもないものまで捨てる事になりかねない。

 著名人の例で上げれば、政治家の小沢一郎氏は自身が労をかけ作った政党を容赦なく処分している。歌手の藤圭子氏などは文字通り身を投げて我が身を片付けた。漫才師の横山やすし氏に至っては結末に怯えながらも芸のために最後には家庭をも差し出したのである。

 「ポイポイ病」も症状が進めば、間違いなく人間関係の処分に突き進む。現に私の妻は友人関係を全て「処分」している。どこのラインで止めるのが適正なのかは人それぞれだろうが、「捨てるだけでうまくいく」などと考えていたら、自分が思っていたものとは違うものになる可能性がある。

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おわりに

 そもそも「捨てる」ことに拘っている点が「ポイポイ病」の根幹問題である。「捨てる」とは片付けや整理術の一つの手段に過ぎず、残すことや活かすことも片付け術、整理術であるという意識を強く持つべきだと思う。

 第一、いつも自分が「捨てる側」に立っているとは限らない。「捨てられる側」に立つ可能性だってある訳で、そのあたりを踏まえれば「処分して片付け」という発想にはならないのではないか?

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Vivente
現役クリーニング事業者。妻と二匹のネコと暮らしながら、整理術やくらし術、生活家電や機器、、著名人のなどの研究を行っている。プロフィールはこちら

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