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家庭用軟水器三選! 3つの軟水器を徹底比較!

投稿日:2017-05-12 更新日:

 エントリー「家庭用軟水器 アクアソフト AQ-S401 概要」でも書いたように、家電大手ヤマダ電機系列のテックハウスが昨年12月に家庭用軟水器を発売したことによって、ニッチな市場である家庭用軟水器周りがにわかに活況を帯びるようになってきた。

 美容、健康によいとされる軟水(当サイトでは洗濯によいと指摘)を作る軟水器。業務用ではなく、家庭用ということで今回は「アクアソフト AQーS401」を含めた三社三機種をその仕様から分析しようと思う。

 比較するのは径書房が販売している「アクアソフナーS」と、三浦工業が出している「美肌っ子」。共に家庭用軟水器を長く販売してきた実績のある2社の概要から入りたい。

径書房

 どう考えても本屋さんでは?とお思いの方、正解です。径は「こみち」と読みます。径書房は出版業界に身を置く出版社で、縁あって家庭用軟水器の販売に踏み切り、既に軟水器の販売を十年以上続けている、知る人ぞ知る会社である。

 現在はイタリアメーカーと提携して作った家庭用軟水器や軟水器の中に入れるイオン交換樹脂を販売している。今回は同社が販売する小型の「アクアソフナーS」を比較する。

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三浦工業

 「Zボイラー」の名でボイラーメーカー。貫流ボイラーに軟水器はつきものだったことから、理美容業界等への軟水器販売に力を入れ、やがて家庭用軟水器も販売するようになったという経緯がある。

 三浦工業はメンテナンス網の整備によってボイラー販売を支えてきており、購入者と保守契約を結んで迅速なメンテナンスを行なうという他社とは一線を画す営業形態をとってきた。ただメンテが多いということが、機械力の弱さではないのかとの指摘がある。三浦工業からは同社の主力家庭用軟水器「軟太郎」を比較する。

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三種の家庭用軟水器の比較

 三機種とも「シャワー水栓」の配管を使ったシャワー用軟水器であり、風呂場で使うことを前提としている点が共通部分である。だが、それ以外の部分は大きく異る。その違いを早速一覧にしてみた。

機種名アクアソフトアクアソフナーS美肌っ子
メーカーハウステック径書房三浦工業
画像アクアソフト AQ-S401
再生塩投入方法塩水撹拌後手動投入直接投入直接投入(6Kg)
再生頻度数日に一回1~3週間に一回任意設定
再生方式手動手動自動(電池式)
施工者自力自力メーカー(据付試運転費用別途
樹脂の自力交換サポート外可能メーカー保守
樹脂量(L)0.934.007.00
重量(Kg)3.55.715.0
寸法(mm)120×230×250250×186×347398×160×648
保守契約なしなし2,619円(税別)
価格
(税別)
オープン
(51,800円)
70,000円
(63,000円)
133,000円
評価
自主メンテ性
樹脂の容量
樹脂の交換
価格
総合評価

 まず目につくのが三浦工業の「美肌っ子」と他機種の違いである。大きさ、再生方式、価格、そして保守契約。購入時に15年の保守契約を結び、年間三万程度の別途費用が発生する。かかる費用の桁が一つ違う。

 対して他の二機種はコンパクトであり、「美肌っ子」に比べれば導入費用や維持費用のハードルは低い。ただ樹脂の自動再生、メーカーサイドでの設置、保守契約など「美肌っ子」のサポートの充実ぶりは他を圧倒する。軟水器は分からないが,とにかく使いたいという人には「美肌っ子」の敷居は低い。

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樹脂再生の比較

 軟水器という機器は「イオン交換樹脂」の入れ物で、この樹脂が常時使える状態にしておくことが管理の要諦となる。それが「美肌っ子」の場合はタイマーによる自動再生方式で、三浦工業から保守契約で送られてくる塩(イオンリフレッシャー剤という)を入れておけば、後は勝手に再生が行われる。

 対して他の二機種は手動である。まず径書房「アクアソフナーS」は上部の蓋を開け、そこに塩を1kgを入れる。その後、指定方法で一時間程度通水して再生作業を行なう。通水する水量の調整は自力で行なう。

 一方、ハウステックの「アクアソフト」の場合、事前に水と塩を撹拌させ、機器に直接投入する。これは「アクアソフト」の樹脂容量の少なさによって実現できた方式で、誰でも簡単、安全に手動再生を行なうことができる。これは「アクアソフト」最大のウリである。

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樹脂の交換

 イオン交換樹脂はプラスチック素材だが、使っていくうちに物の宿命として劣化していく。劣化すると目詰まりを起こして硬度成分を吸着できないようになり、交換しなくてはならない。交換の可否は製品寿命を左右する。

 「美肌っ子」は保守契約に基づき、修理名目で行われるようである。ただ別途費用がかかるかどうかは分からない。「アクアソフト」の場合、前回エントリーで指摘したようにメーカー側が樹脂交換自体を想定しておらずサポート外となる。樹脂が劣化した時点で製品寿命が終わるということだ。

 それに比べ「アクアソフナーS」の場合、最初から自主交換前提に作られており、製品の保守性は高い。交換する樹脂の費用は1万円から2万円するが、通常使用で3年から6年に一回ということを考えれば問題なく、非常に良心的だ。なお径書房では「アクアソフナーS」以外により容量の大きな「アクアソフナーM」と「アクアソフナーL」も販売しており、使用量に応じた機器選定ができるようになっている。

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まとめ

 価格、保守性、製品寿命のバランスを見たとき径書房の「アクアソフナー」シリーズの魅力は大きい。自主管理で、高寿命な点は大いに評価されて良いだろう。それに対して「アクアソフト」はメンテの容易さという点で画期的な商品であり、ニッチな家庭用軟水器の業界に新風を吹き込んだといえよう。

 一方「美肌っ子」に関しては処理容量に申し分はなく、メンテ性は保守契約によって担保されているので、分からない人にとって「安心を買う」という点で選択技に入る製品だ。ただ価格や契約費用を考えたとき、そこまでして導入を踏み切る人がどれだけいるのか、と思わなくてもない。

 軟水器は半世紀以上前に理論が確立されており、硬度成分を除くことで洗剤や石鹸の水への融解力が増し、使用量が大きく減ることで繊維や皮膚へのダメージを減らす効能などがしっかりと確認されている機器である。

 だが、やはり家庭で軟水器がより普及するには、維持費、メンテ性、高寿命の他に価格という要素は外せないだろう。

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Vivente
現役クリーニング事業者。妻と二匹のネコと暮らしながら、整理術やくらし術、生活家電や機器、、著名人のなどの研究を行っている。プロフィールはこちら

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