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家を売った筈なのに、ブーメランで戻ってきた人

投稿日:2017-08-13 更新日:

 世の中には当たり前の話だが色んな人がいる。一人として同じ人がいないからこそ人間社会は成立しているのだが、中には複雑怪奇な行動を取る人がいる。

 今回はそんな中、住んでいる家を売ったはずなのに、紆余曲折を経て舞い戻ってきたという摩訶不思議な人の話を書こうと思う。

分譲マンションを売却

 話はその人物が住んでいたマンション物件を売り払った事から始まる。いわゆる「ニュータウン」の分譲マンションを購入するために、住んでいた物件を売却したのである。

 引っ越した理由は、今まで住んでいたマンションの部屋の1.4倍の広さに惹かれたためで、マンションを売ったお金を頭金にして新たなローンを組んで新しいマンションの購入に踏み切った。

 無事物件を売却し、家を引き払ったその人は新たに購入したマンションに引っ越していった。

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なぜか街に舞い戻る

 10年ぐらい経った頃の話だろうか。その人物が思わぬ形で売り払ったマンションがある街に登場する。舞台は売ったマンションの近くにある古いマンション物件で、そのマンションでは建て替え話が浮上していた。

 分かる人にはわかる話だが、分譲マンションの建て替え話というのは非常にデリケートな問題で、直接住んでいる住民の利害に直結するため、落とし所を慎重に探りながら話し合いを進めていかなければならなかった。

 ところがその話し合いの場に何故かその人物がおり、悪いことに建て替えの対立を誘発させてしまうような行動を取ったことから協議は紛糾。最終的には建て替え話自体が流れてしまったという。

 その人物はいつの間にか古いマンションの住民となっていたのである。

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居住ブーメランの謎 

 マンションを売り払って広いニュータウンの物件を手に入れたのに、その人物はどうして売り払ったマンションの近くにある、狭く古いマンションを購入し、わざわざそこ移り住んでいたのか?

 理由は「ニュータウン」にあった。広い物件に入ったものの、モノを購入するにも限られた店しかなく高額で、どこに出かけるにも「ニュータウン」の特質上、遠出を強いられ、暮らしの不便さに辟易としたその人物は、ローンを精算して物件をはたまた売り払ってしまっていたのだ。

 そしてかつて住んでいたマンションの近くにある古いマンション物件を購入し、再び街に舞い戻ってきたのである。そして「騒動」が起こってしまったということだったのである。

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人生はブーメラン

 しかし「騒動」の一件で住みづらくなってしまった人物は、再び思わぬ行動に出る。なんとかつて売り払った物件のあるマンションの部屋を購入したのだ。十年以上の時を経て、その人物は再び売り払ったマンションの住人になったのである。

 住んでいた部屋は相場よりも安値で売却したというのだから、よほど出たかったのであろう。また出戻りしたマンションの購入価格は売却時の1.4倍だったという。これはそのマンションが分譲された時の額よりも高かったというオチが付いた。

 ここまでくれば一体何のために、何がしたくて売り払ったのか意味不明なのだが、その人物はブーメランのように返ってきたのである。何のために物件を買いまくり、散財したのかもよくわからないが、いずれにせよ元のサヤに戻った形となった。

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おわりに

 もはやコントのような話で、作り話なのかと思われるかもしれないが、全て本当の話である。この人物が売り払った家々に、それぞれ知り合いがいたために、偶然にも全て話が繋がってしまったのである。

 だが、この人物が何がやりたかったのか、私には今もってサッパリわからない。だが、軽挙は我が身の為ならず、妄動は他の人の為にもならずということで、戒めという意味では価値のある話かもしれない。

 またマンションにしろ一軒家にしろ、住居を安易に購入したり売り払ったりして身を動かしたりするものではない点を示しているのだろう。

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Vivente
現役クリーニング事業者。妻と二匹のネコと暮らしながら、整理術やくらし術、生活家電や機器、、著名人のなどの研究を行っている。プロフィールはこちら

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