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アイロンがいきなり天に召されてしまった話

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 仕事中、アイロン台で使っているアイロンからいきなり蒸気が漏れ出した。何が起こったのかと思えば、継手が折れてしまったのである。

継手が折れたアイロン

 大きく見えるSL3はスチームトラップという部品で、温度が下がった蒸気(ドレンという)「だけ」を排出し、燃費を抑える装置である。老舗アイロンメーカー「直本工業」の推奨品として取付けているものだが、これとアイロンの「ドレン口」を繋いでいる「継手」がやられてしまったのだ。

継手がドレン口の根本がもげた

 折れた継手のアイロン側の部分であるドレン口を見ると、ねじ込み部分を残して折れている。

アイロンのドレン口

 これでは修繕しようがない。ドレン口に継手が繋げられないため、このアイロンは使えない。再度ネジ切りを行うという手があるかもしれないが、そんな道具も手間もない。創業以来使用し続けた唯一のアイロンなのだが、これで潰え去ってしまった。

 いきなり起こったこの事態をどうするか。何もしないではアイロン台が一台しか使えないので、作業と並行して新しいアイロンをつけることにした。

前より古い新しいアイロン

 で、在庫として持っているアイロンは同じく直本工業のアイロン。

「76-2」と刻印されたアイロン

 このアイロンには「76ー2」の表記がある。これは1976年(昭和51年)製造の証で、壊れた1995年(平成7年)製に代わり、なんと20年近く前、今から40年以上前のアイロンを新たに設置することになったのである。

 このアイロンはかつて廃業のお世話をした同業者さんから頂いたもので、この局面でのカムバックだった。世の中何が起こるかわからない。老兵が再び最前線に立つことになった。

 

 普通の業者にアイロンの根本の継手などという特殊部材を保有している業者なんて殆どいない。直本工業の本社やアイロンの修理屋に走ればあるやもしれないが、そんな余裕はない。

 その部品は後で仕入れるとして、今を繋げる部品がいる。しかしそんな部材など普通はない。しかし、ざっと見渡したところこれがあった。

二分(8A)のニップル

 値段は税込70円程度、これはホームセンターでは殆ど売っていないレア部材。だが当方には何故か在庫があった。おそらくエアー配管時に残った部材だと思われる。急遽このニップルを使ってアイロンと蒸気のホースを繋げた。

ニップルを使って仮締めする

 部材を一旦仮締めして蒸気を通す。もしもダメだった場合、容易にはずせるようにするためである。だが、蒸気漏れはなく、アイロンの使い勝手や蒸気の出も良かったので、そのまま本締めして使用することと相成った。

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おわりに

 こうして無事、アイロン台のアイロンが使えるようになった。一方、創業時から唯一残りながら使えなくなったアイロンについては残すべきか、処分すべきかについて思案しているところである。メモリアルとして置いておくべきなのかを含めて考えてみたい。

「95」と書かれたアイロン

 また今回の件を見ても分かるように、ただ「ポイポイ」するだけでは突発的な事象での対応なぞ不可能である。どのような基準で何を捨て何を残すのかということについて、一度立ち止まってよくよく検証することが大切ではないかと思う。

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Vivente
現役クリーニング事業者。妻と二匹のネコと暮らしながら、整理術やくらし術、生活家電や機器、、著名人のなどの研究を行っている。プロフィールはこちら

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