冷風扇 最新情報

「クーラー」論争の果てに 冷風扇で分かった事

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終わりだ 「両親の間でいきなり「クーラー論争」が勃発した」「続・両親の間でいきなり「クーラー論争」が勃発した」によって、実家に導入されることになったナカトミの冷風扇「BCF-30L」。

 これによってクーラーがかかった部屋での冷風扇の運用について、様々なことが明らかになったので、改めて報告したい。

クーラー使用下の冷風扇

 温度29℃での「BCF-30L」を6時間動かしたところ、弱風で約4L消費した。つまり6時間で4L蒸発したことになり、冷房下であろうとも関係なく水を消費する。

 一般的な冷風扇では4L蒸発させるのに大体12~16時間程度かかると記載されているので、「BCF-30L」の弱風レベルで一般的な冷風扇の2倍から2.5倍の冷却能力を持っていることになる。

 これはどういうことかというと、冷風扇の冷却力とは蒸発量とイコールだからで、時間辺りの蒸発量が多ければ多いほど冷却能力が高く、少なければ少ないほど冷却能力が低いということだ。つまり一般的な冷風扇は「BCF-30L」の弱風レベルの半分以下の冷却能力しかないということになる。

 また冷却能力の観点で指摘しておくと「水を一回補充すると【長時間】補充しなくて済みます」などという宣伝文句は全くナンセンスであることがわかる。つまり「この冷風扇は冷却能力が【全く】ありません」と訴えているのと同義だからである。

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冷風扇の冷却力は「氷」ではない

 一般的な冷風扇では「保冷剤」をつけ、氷を用いることで冷却力を高められると説明されている。確かに「保冷剤」や「氷」を用いれば温度は下がる。だが、それは「保冷剤」や「氷」が冷えているときだけの話であって、溶けてしまえばそれで終わってしまう。

 それに冷風扇は水温で空気を冷やすことを目的とした機器ではなく、水の「蒸発力」を使って空気を冷やす機器である。つまりは水が「蒸発」しなければ継続的に冷やすことはできない。だから冷した水を当てて空気を冷やすというのは冷風扇の本来の機能ではなく、使い方ではないのだ。

 だが「BCF-30L」の弱風レベルの半分以下の冷却能力しかないことを見ても判るように、本来の冷却能力が貧弱過ぎるため、保冷剤や氷で冷却能力を補う形となってしまっているのである。

 弱いファンとペラペラなエレメント部。貧弱すぎて「蒸発力」がないために保冷剤や氷で水を冷やして空気を冷やす発想となり、逆に冷風扇本来の冷却機構のキモである「蒸発力」がないことを「水が長時間持つ」と言い換えて販売されている訳だ。

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大は小を兼ねる

 その点からいえば「BCF-30L」は弱風レベルで冷風扇に必要な「蒸発力」という要件をクリアしているわけで、例え筐体が大きくとも実家で導入したのは結果から見れば正解だった。

実家に導入されたBCF-30L

 なぜならどんどん蒸発すればするほど冷却能力が上がるわけで、BCF-30L一台の導入で扇風機三台以上の仕事を果たしているわけだ。風を回すだけだったものが、水で冷却しながら風を回すという形に変わったことはそれほど大きかったのである。

 モノを買うときには、大きさやデザイン、機能面を見て選ぶケースが多いとは思うが、基本性能が備わっているのかとか剛性があるか、などといった観点の方が重要であるように思う。

 もちろんTPOが必要であることは言うまでもないが、こと一般家庭で導入する冷風扇に関して言えば、フルオープンな環境であろうと、クーラー内であろうとも「BCF-30L」一択であることは断言してもよい。

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おわりに

 クーラーを使わない自宅、とにかく暑い作業場、クーラーの効いた実家。あわせて4台も冷風扇を導入することになるとは夢にも思わなかったが、あらゆるシーンでの導入によって、冷風扇の選定についての様々な情報が蓄積できた。

 この「冷風扇」という機器は、その機構の特性をよく理解した上で導入すると大きな費用対効果が生まれる一方、事前に情報を集めなかったりした場合には「ヨーグルトメーカー」「ホームベーカリー」と並ぶ、残念機器となりかねない。

 ゆえにメリットとデメリットをしっかり理解した上で導入すれば、間違いなく幸せになれる機器だと言えよう。

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Vivente
現役クリーニング事業者。妻と二匹のネコと暮らしながら、整理術やくらし術、生活家電や機器、、著名人のなどの研究を行っている。プロフィールはこちら

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